2020年6月12日金曜日

m-2:ヒント2-b:活動や経験の視覚化

フィールドワークの振り返りを視覚的に表現する方法として、例を紹介します。
※あくまで「例」です。いろいろ試してみてくださいね。
いずれも、今回と同じA4サイズの画用紙に描いています。
参考までに制作時間も表記しています。これは、資料を取り出したり眺めたりの時間も含めた、活動全体の時間です。あまり時間をかけず、しかもそこそこ丁寧に描くことが重要だと思っています。

2017/06/03 プロジェクト学習の序盤に、テーマ探しのために、石別エリアを探検
地図をベースに様々な出来事をマッピングし、矢印的な表現で時間軸を表現。
制作時間:約40分

弾丸ツアーで複数のスポットを回った経験を、帰国後すぐ、資料や写真を並べながら振り返った。制作時間:約90分。
作者はこれらの表現を「双六方式」と名付けている。

2017/05/26 京都で開催された大好きなUX王子の講演会のドキュメンテーション。約30分程度の講演内容を、会場でのメモと公開されたプレゼン資料から、再構成。制作時間:約60分

2019/06/01 道南スギを使ったおもちゃ開発において、とある日の試作過程を振り返りながら記述。制作時間:30分程度

2020/06/01 刈り払い機初体験があまりにもインパクトがあったので、書き残した。制作時間:20分程度

こんなふうに、何年も描き続けているうちに自分のスタイルができてきた感じです。
何年も経ってから見直しても、表現された体験もこれらを描いていた時間も、とてもはっきりと思い出すことができます。正確に書き残すというよりも、記憶を呼び覚ますトリガーとしての表現、といったところです。自分の経験を意味づけるだけでなく、これを使って他者に自分の経験を語ることもできます。