2020年7月13日月曜日

やってみた⑭:m-3 その4:かたちにしてから考える

◉方針を固めて覚悟を決める
コンセプトに合わせてラフに情報を配置した冊子バージョン1を眺めながら、数日間、落とし所について悩みました。
プランA:匿名性を前提に、架空の物語としてまとめるか、
プランB:せっかく集めたデータを、実体験として仲間に伝えたい、見て欲しい
プランC:フィクションとノンフィクションの中間のどこかに落とし所はあるのか

プランCをめざして数日間モヤモヤしていたのですが、決められませんでした。というか、可能性があり過ぎて、このギリギリのスケジュールではじっくり練る余裕がありません。そこで割り切って、プランAかプランCのどちらかに振り切って進めることにしました。

プランAも、実は可能性がありすぎて、どこまでやれるか迷うところ。
今回のコンセプトである「昭和の天空の城」企画は、架空の町を設定して特徴を解説していっても、うまく表現できる気がします。また、全国各地に似たような状況の町があるはずで、抽象化したほうが共感も得やすいかもしれません。
(90年代に『カノッサの屈辱』という、超イケてるテレビ番組がありました。世界史のドキュメンタリー風に現代社会の流行や出来事を切る内容。この手を使ってみたかった。)
ただ、せっかくフィールドワークで得た様々なデータの具体性が、架空の物語に変換することで失われてしまうよなぁ。
ということで、今回は覚悟を決めて(こっそり割り切って・・・汗)、プランBで仕上げることにしました。

自宅の場所は示さず、町全体を眺める旅行者の視点でまとめてみることにします。
さて、やってみっか!

◉サムネイルに戻って構成を固める
仮組みレイアウト(InDesign)を眺めながら、もう一度サムネイルを書いてみます。前回よりも具体的に、どこに何を入れるかもある程度イメージしながら。
え? ラフすぎるって??
いいんです。自分の頭の中を整理するための表現ですから。呟きも書き込んでおくと、後で見直したときに、その時の状況が脳裏に蘇りますよ。
(人に見せたりすることもあるかもしれないので、罵詈雑言は程々に・・・汗)

しばらく眺めて・・・「よし、やるぞ」と覚悟を決めました。
ここからはInDesignで直接作業します。このラフスケッチが設計図です。

受講生の皆さんもがんばってくださいね。面白いフィールドワーク報告冊子をたくさん生み出しましょう。