2020年7月4日土曜日

おまけ03:お絵描き

受講生の皆さん

デザインするということは、未来を描く、ということでもあります。「描く」ということばが入っているように、画材を使って絵を描かなくても、なんらかの方法で頭の中のイメージを相手にわかる方法で提示しなければなりません。だから、「絵を描く」というスキルは、得意/不得意にかかわらず、必須なんです。
自分はデザイナーにならないから関係ないって?いやいや、生きている限り、あなたは全てをデザインしていかなければならないんです。
そして、学ぶこともまた、表現です。暗記は学びではありません。現実世界から様々なデータを取り出して、情報として説明できるようにし、それを利用することで知識として蓄え、繰り返し使うことで知恵となり他の人にも伝えられる。そう、表現からは逃げられませんよ。

◉シャカシャカでなくガリッ
この授業で求めているスケッチの目的は観察、輪郭線をなぞって体験することです。ですから、シャカシャカと少しづつ形をとっていくような描き方では、全然観察になりません。思い切ってひと筆描きでガバッと描く、というのを意識してください。

描き慣れていない人ほど、どうしても少しづつでもちゃんと描画しようと左のような描き方になってしまいます。でも、これだと描くことに意識がいきすぎて、対象の観察が疎かになりがちです。
右の書き方は、見えている線、かたち、構造などを、とにかく思い切ってはっきり描き切る方法です。「失敗したら」とか「ヘタクソ」とかは、関係ありません。自分のため、学ぶために描いているのですから。あなたも子どもの頃は、右のような描き方を普通にしていたはず。
これは、知っていてもできるようになりません。練習あるのみ。この授業をそのために利用してくださいね。