2021年7月14日水曜日

Woodさんの制作日記⑪

惑星探査もいよいよ最終段階。制作した冊子を映像でプレゼンテーションします。

映像制作ツールもいろいろありますが、私は今回、pages、ShurePlus MOTIV、Keynote、Adobe Premere、Adobe AfterEffects、Adobe MediaEncorderを駆使して制作しました。

・制作プロセス
事前に、印刷して製本した冊子をスチルと動画で撮影しておきました。ページを捲る演出は、時間がないので(CGを使う方法を思い出すのが面倒だった・・・)実写で行きます。
まずは絵コンテを描き、大まかな構成をイメージしました。後半のフレームに絵がないのは、前述の写真、動画を入れるので描かなくてもいいや、との判断です。自分をキャラクタとして登場させようかと思いましたが、これは過剰表現なのでやめました。

これを元に、1分動画用のシナリオ(ナレーション原稿)を書きます。
シナリオを書くのにはKeynoteを使いました。
第1稿を、声を題して読み上げてみます。わ〜、3分以上ある。
言いたいことはたくさんあるけど、思いっきり削ってみました。行けそうな気がしたので、録音してみます。
ShurePlus MOTIVを使って、iPhoneに録音しました。
結果は、2分越え・・・まだ半分くらいは削らなくては。
このように、原稿を削っては録音して、を数回繰り返しました。
時間オーバーと、途中で噛んで撮り直し、を何度も繰り返し、だんだん声が掠れてきた。授業で喋る、という機会がだいぶ減ったからなぁ・・・。
そしてついに1分ぴったりに!ナレーションはこれで完成。

絵コンテとナレーションの内容に合わせて、Keynoteに素材となる画面を順番に作って行きます。
これらを一枚づつ画像で書き出し、Premere上で、ナレーションに合わせて繋いでいきます。
iMovieなどの簡易動画編ソフトでも十分なのですが、今回は一部AfterEffectsの効果を使いたかったので、このような段取りで進めています。

全体をPremereで組んでいき、森町の位置を示す地図ムービーの部分をAfterEffectsでつくり、これもPremereに読み込んで、完成させます。Adobeのソフトはいろいろ連携できるため映像編集も効率的に進められます。

最後はMediaEncorderを使って、書き出し。完成となります。
では完成した映像をご覧ください。

2021年7月11日日曜日

Woodさんの制作日記⑩

mission-3です。
これまでのフィールドワークの内容をもとに、A4、8ページの冊子を制作します。

・コンセプト
私自身の今後の森町での活動に利用できるものにしたい 例えば森町の関係者に配ったり、高校生や大学生とフィールドワークをするときのワークシートのようなものを作りたいな、と考えていました。
そこで、編集の方向性として、
A案:私の経験をそのままメデイアに載せて参考にしてもらう
B案:書き込みができるようなものにして、フィールドワークに持ち歩いてもらう
チャレンジ:QRコードを使ってこのブログと連動させ、詳細情報はブログで補う
というようなことを考えていきました。
しかし・・・時間が足りない。B案は今後のチャレンジとして、まず締め切りまでにA案を完成させることにしました。

・アイデアスケッチ
冊子のタイトル、ページ構成、コンセプトのディテールなどをメモレベルで描き出してみます。

・タイトル決定
冊子のタイトルは、森町で様々なシンボルを巡って歩いたことにちなんで、「跡」「印」などがキーワードかな、と考えました。安易に英語は使いたくなかったので、類似する漢字を調べてみると、「標」も「しるし」と読むではないか! いけるかもしれない、とレイアウトアプリ(Adobe InDesign)で配置してみたところ、これはありだな、と覚悟が決まりました。森の標(もりのしるし)。いいね。

・ページ構成
タイトルを決めたことにより、内容の構成にも方向性が見えてきました。見開き×3=6ページに、勢いで「公園を歩く」「大通りを歩く」「歴史を歩く」とタイトルをつけてみると、これはいいかもと気持ちが盛り上がりました。これの構成なら、フィールドワークの順番に囚われず、テーマ別に地図を生かした表現にしよう、とどんどん構想が固まっていきます。制作手順もイメージできたので、具体的な作業に入りました。

・地図制作
地図は手描きでいきたいところでしたが、時間の制約と制作上の都合(移動や加工、修正のしやすさ)を考えて、イラレ(Adobe Illustrator)での勝負に出ました。

・画像の配置
発見した様々な「標」を地図上にプロットしていく表現をまずは目指して、撮影した画像を地図上にラフに配置(究極はスケッチを使いたいところでしたが、これら全部をスケッチにするには時間が足りず)し始めました。順調にいくかと思ったのですが・・・
ちょっと待てよ。これ、結構時間かかるぞ。それに、この表現はB案の方向だ。絶対に締め切りまでに間に合わない・・・。

・軌道修正
コンセプトに立ち戻って、スケジュールも含めて考え直しました。3回のフィールドワークの振り返りテキストとこのブログの記事はそのまま応用できる。自分の経験の記録は、他の人にも役立つはず。まず締め切りに間に合わせよう。そう決断して、改めてA案の方向で作業を再開しました。

・レイアウト
フィールドワークレポートをまずは各ページに流し込み、対応する画像を配置しながら、テキストを調整する、という方法で、表紙から順に整えていきました。レポートを読み返すと、誤字脱字だらけ(泣)。しかも熱く語りすぎていて、ページ内に収まりません。結果的に文章の修正に相当な時間を取られてしまいました。
当初は見開3セット=6ページに納めようとしましたが、最終的にはこれを諦めて、表4も使って3.5セット=7ページのフィールドワークレポートとなりました。

・完成、そして仮製本
なんとか締め切りギリギリで完成しました。ところで、印刷物のデザインの場合は、必ず完成状態の形にして最終チェックをする必要があります。
そして、まだできることがないか検討します。間に合えば直すし、間に合わなければ次の機会に応用する、という感じです。やってみてわかる、わかったら試す、の繰り返しですね。具体的な省察として、一番の課題はやはりレイアウトが未消化で、細かいところが気になることでした。表紙にはもう少し表紙らしさ(具体的どうかと説明するが難しい)が欲しいし、各ページのレイアウトは写真が小さくて、実際の観察での驚きや発見が伝わりにくい。「宝の地図」的な迷路感はできているので、これは活かしつつもう少し調整の必要があると感じました。

・プレゼンテーションの準備
課題の最終発表は映像によるプレゼンテーションです。試作したリアル冊子を素材にプレゼンテーションを作ってみようと思います。
作者の思いとしては、B案を仕上げて使えるようにしたいと思います。最終プレゼンテーションには間に合わないかもしれませんが、少なくとも夏休みの宿題として、仕上げたいと思います。

・おまけ
今回、冊子制作もワープロソフト(私が使っているのはApple Pages)でやってみるべきかなとも思いましたが、諸事情で制作時間が足りず、使い慣れたInDesignに頼っての制作となりました。pagesでの冊子デザイン方法については、今後(必要があれば)の課題としておきます。

2021年7月10日土曜日

2021年度 プレゼンテーション:メディアデザイン_映像制作

 制作した冊子メディアを、オンライン展覧会での展示を想定して、映像で紹介せよ。


今後、デザインに関わる専門家にとって、映像表現は欠かせない説明の道具となります。今回はその練習問題として、自身の制作した作品のプレゼンテーション資料(作品)を、映像化してみます。

◉概要
・オンライン展覧会での映像展示を想定する
・長さは1分程度
・YouTubeに限定公開(YouTubeの規格や特性の理解が必要)
・ファイル形式としては、YouTubeのフルHD画質に対応したもの(1920×1080)

◉スケージュル
・締め切りは7月15日(木)
・YouTubeへのアップ(限定公開)とWebDavへのファイル提出
 YouTubeにアップしたら、URLをslackの#presentationチャンネルにリンクを貼ってください。
・7月19日の最終授業で講評の予定

◉内容
・映像のタイトルは、冊子作品のタイトルを基本とする
・作者名はハンドルネームで
・作者は映像としては登場しない(個人情報保護の観点)
・作品の概要、アピールポイント、制作プロセスでのトピック、工夫した点、この活動で学んだこと・・・など、制作者として語りたいこと、伝えたいことを、簡潔にまとめる
・字幕、ナレーションを活用する
・授業や課題の説明は不要。作品そのものの説明に専念する。
・ナレーションは可能な範囲で、工夫して入れてください(テレワークの環境では扱いにくい場合もあるかと思います)。

◉使用ツール(アプリ)
・自由
・せっかくなのでAdobeの映像系アプリに触ってみよう
・プレゼンソフトの映像化機能を使って良い
・ナレーションの録音は、受講生それぞれの環境の中で工夫して

◉オンライン公開
・今回はYouTubeの規定に準する
・不特定多数が視聴する
・前提を知らない人が見ても内容を把握でき、実際の冊子が欲しいなぁ、と思わせる

◉ヒント
・テレビCMは15秒、テレビ番組のオープニングソングは大体1分。そう考えれば、たった1分でも結構語ることができます。
・自分の作ったもの、考えたことを簡潔に説明する練習。
・予めシナリオや絵コンテを用意してから実制作にかかることを推奨します。
・映像表現もコミュニケーションデザインの重要なメディアです。この機会に、ちょっと背伸びした表現やツールにチャレンジしてみてください。