2021年7月11日日曜日

Woodさんの制作日記⑩

mission-3です。
これまでのフィールドワークの内容をもとに、A4、8ページの冊子を制作します。

・コンセプト
私自身の今後の森町での活動に利用できるものにしたい 例えば森町の関係者に配ったり、高校生や大学生とフィールドワークをするときのワークシートのようなものを作りたいな、と考えていました。
そこで、編集の方向性として、
A案:私の経験をそのままメデイアに載せて参考にしてもらう
B案:書き込みができるようなものにして、フィールドワークに持ち歩いてもらう
チャレンジ:QRコードを使ってこのブログと連動させ、詳細情報はブログで補う
というようなことを考えていきました。
しかし・・・時間が足りない。B案は今後のチャレンジとして、まず締め切りまでにA案を完成させることにしました。

・アイデアスケッチ
冊子のタイトル、ページ構成、コンセプトのディテールなどをメモレベルで描き出してみます。

・タイトル決定
冊子のタイトルは、森町で様々なシンボルを巡って歩いたことにちなんで、「跡」「印」などがキーワードかな、と考えました。安易に英語は使いたくなかったので、類似する漢字を調べてみると、「標」も「しるし」と読むではないか! いけるかもしれない、とレイアウトアプリ(Adobe InDesign)で配置してみたところ、これはありだな、と覚悟が決まりました。森の標(もりのしるし)。いいね。

・ページ構成
タイトルを決めたことにより、内容の構成にも方向性が見えてきました。見開き×3=6ページに、勢いで「公園を歩く」「大通りを歩く」「歴史を歩く」とタイトルをつけてみると、これはいいかもと気持ちが盛り上がりました。これの構成なら、フィールドワークの順番に囚われず、テーマ別に地図を生かした表現にしよう、とどんどん構想が固まっていきます。制作手順もイメージできたので、具体的な作業に入りました。

・地図制作
地図は手描きでいきたいところでしたが、時間の制約と制作上の都合(移動や加工、修正のしやすさ)を考えて、イラレ(Adobe Illustrator)での勝負に出ました。

・画像の配置
発見した様々な「標」を地図上にプロットしていく表現をまずは目指して、撮影した画像を地図上にラフに配置(究極はスケッチを使いたいところでしたが、これら全部をスケッチにするには時間が足りず)し始めました。順調にいくかと思ったのですが・・・
ちょっと待てよ。これ、結構時間かかるぞ。それに、この表現はB案の方向だ。絶対に締め切りまでに間に合わない・・・。

・軌道修正
コンセプトに立ち戻って、スケジュールも含めて考え直しました。3回のフィールドワークの振り返りテキストとこのブログの記事はそのまま応用できる。自分の経験の記録は、他の人にも役立つはず。まず締め切りに間に合わせよう。そう決断して、改めてA案の方向で作業を再開しました。

・レイアウト
フィールドワークレポートをまずは各ページに流し込み、対応する画像を配置しながら、テキストを調整する、という方法で、表紙から順に整えていきました。レポートを読み返すと、誤字脱字だらけ(泣)。しかも熱く語りすぎていて、ページ内に収まりません。結果的に文章の修正に相当な時間を取られてしまいました。
当初は見開3セット=6ページに納めようとしましたが、最終的にはこれを諦めて、表4も使って3.5セット=7ページのフィールドワークレポートとなりました。

・完成、そして仮製本
なんとか締め切りギリギリで完成しました。ところで、印刷物のデザインの場合は、必ず完成状態の形にして最終チェックをする必要があります。
そして、まだできることがないか検討します。間に合えば直すし、間に合わなければ次の機会に応用する、という感じです。やってみてわかる、わかったら試す、の繰り返しですね。具体的な省察として、一番の課題はやはりレイアウトが未消化で、細かいところが気になることでした。表紙にはもう少し表紙らしさ(具体的どうかと説明するが難しい)が欲しいし、各ページのレイアウトは写真が小さくて、実際の観察での驚きや発見が伝わりにくい。「宝の地図」的な迷路感はできているので、これは活かしつつもう少し調整の必要があると感じました。

・プレゼンテーションの準備
課題の最終発表は映像によるプレゼンテーションです。試作したリアル冊子を素材にプレゼンテーションを作ってみようと思います。
作者の思いとしては、B案を仕上げて使えるようにしたいと思います。最終プレゼンテーションには間に合わないかもしれませんが、少なくとも夏休みの宿題として、仕上げたいと思います。

・おまけ
今回、冊子制作もワープロソフト(私が使っているのはApple Pages)でやってみるべきかなとも思いましたが、諸事情で制作時間が足りず、使い慣れたInDesignに頼っての制作となりました。pagesでの冊子デザイン方法については、今後(必要があれば)の課題としておきます。