2020年4月20日月曜日

2020年度 情報デザイン1⓪

2020年度 情報デザインコース2年前期
情報表現基礎2&情報デザイン1(論/演習)
初回合同オリエンテーションとして

受講生の皆さん、情報デザインコースへようこそ。
ここでは、3つのメッセージを送ります。

◉クオーター制の意図
2年生の演習授業は、シラバスを見ての通り
前期「情報表現基礎2(論/演習)」「情報デザイン1(論/演習)」
後期「情報表現基礎3(論/演習)」「情報デザイン2(論/演習)」
という4つ(実は8つ)の授業で構成され、この順番にクオーター制で開講されます。
一般的な授業は週に1回の授業が15週にわたって進められますが、これらの授業は週2回の授業時間で6〜7週間、各科目に集中して取り組む形になっています。
演習授業では「ものづくり」の活動を重視しています。そのため、1週間単位で途切れ途切れにならないよう、一つのテーマに集中して継続的に取り組んでもらいたい、という思いからこのような体制になっています。

注意!:各授業は上記の通り、論と演習を一つにまとめて運用されてます。したがって、一つの科目の単位を落とすと実は2コマ分の単位を落とすことになります。

授業の日程表をWebDavに用意しました。「2020_情報デザイン1」フォルダ内、前期日程表.pdfというファイルです。
授業は、非同期オンラインで進められますが、ここで示した授業時間は確実に「情報表現基礎2(論/演習)」「情報デザイン1(論/演習)」を学ぶ時間に充ててください。

◉デザインの学びは積み重ね式
思い描いたものやことを、他者に具体的な形で示すことが、専門家としてのデザイナーのスキルです。したがって、何かをかたちづくるための知識と技術の両方を身につける必要があります。これらを体系的に学ぶために、情報デザインコースの2年〜3年生の演習授業はどれも、実際のデザインプロジェクトと同じような表現活動の過程を体験するカリキュラムとなっています。デザインプロジェクト全体のプロセスを理解(体感)し、その要所要所で専門性やオリジナリティを発揮するためには、デザインプロセスという手続きを繰り返しながら経験値(粒度や精度、多様性)を高めていくしかありません。したがって、プロセスの途中を飛ばしたり、かたちづくる前に諦めてしまうと、何も手に入りません。デザインを進めることのスピード感や奥深さに慣れるまで「しんどい」場面も多々あると思いますが、デザイン体質が身につくまで、粘り強く頑張って欲しいと思います。
受講生全員がデザイナーになるわけではないと思っていますが、現実社会ではいまこそデザインが必要とされています。私たち教員側も受講生の皆さんが「デザインできる〇〇職」として社会で活躍することを期待して、この授業を提供しています。

◉実社会と繋がる学び方
これまでの20年間、ほとんどの時間を同世代の限られた人たちとしか接触してこなかった皆さんが、社会に出たとたんに幼児から高齢者、異なる地域や文化、様々な専門家や価値観の異なるコミュニティと、デザインを学んだ者として関わっていかなければなりません。大学生時代の学びには、このような現実と対峙するための準備期間、という側面もあると思います。私たちの情報デザインコースも、演習授業をリアルな社会と関わる大切な機会として、人々のふるまいの観察や函館市内のフィールドワークなどを重視した授業展開を行ってきました。現状の「外出制限」下であっても、リアルな社会との関わりを閉ざすわけにはいきません。方法は受講生の皆さんと一緒に考えていきたいと思いますが、皆さんも意識して、現実社会の観察と関係性を持つよう心がけてください。

情報デザイン1は6月上旬スタートの予定です。具体的な授業内容は、開始時期が近づいたら連絡します。まずは、情報表現基礎2を楽しんで、様々な学びを手に入れてください。