2020年7月1日水曜日

m-1:ヒント1-g:RGBとCMYK

RGBとは、光の三原色であるRed、Green、Blueの頭文字。
CMYKとは、カラー印刷におけるインクの三原色であるCyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)と、Key plate(キープレート)の頭文字。
現在の視覚表現は、基本的にこの二種類の来歴の違う色の体系で表現されています。
パソコン用ディスプレイで表現している限りは、RGBの色系のまま無意識に活動していても問題ないのですが、印刷物を制作する場合は厄介です。 
画面上で確認した色と、印刷された色が違うじゃん、となってはあとの祭り。いや、違うのがあたりまりなので、どう合わせれば良いかを考えるところまでが、デザインする人の肩にかかっているという自覚を持って、表現に取り組んで欲しいと思います。

◉イラレでのカラーモードの設定
Illustratorでは、3つのレベルで、カラーモードの設定が可能です。

まず、新規ファイル作成の段階で。
メニューバーの「ファイル」→「新規」で開く設定ウィンドウの右側、プリセットの詳細の下の方に、プルダウンメニューで「CMYKカラー/RGBカラー」を選択できます。

新規ファイルを開いてしまった後でも、設定を変更する場合はこちら。
「ファイル」→「ドキュメントのカラーモード」から、「CMYKカラー」と「RGBカラー」を切り替えることができます。

三つ目は、「カラー」ウィンドウで直接、色指定をする場合。

メニューバーの「ウィンドウ」→「カラー」で、ツールウィンドウを開くことで個々のオブジェクトの色指定ができます。

「印刷物(4色プロセスカラー)」が最終メディアと決まっている場合は、上記の3つは作業の最初に全て確認すると良いです。

◉おまけ
RGBとCMYKは、数値上は同じ色だとしても、メディアによって実際の色味が大きく異なってしまう場合があります。本番の印刷や表示の前に、必ず印刷・表示テストをして、イメージ通りの配色効果があるか確かめましょう。
※同じCMYK設定でも、印刷工場でのプロセスカラー印刷と、カラレーザープリンター、カラーインクジェットプリンターでは、全く異なる方法で印刷されるので、ここも要注意です。